
「これからは、あなたの会社を差別化しないといけません!」ってよく言われるけど、そんな差別化するようなものなんかうちにはないよ…
こんなふうに悩んでいる社長さん、多いですよね?
ほかの会社でやっていることとそれほど変わりないし…
何か自慢できるような輝かしい過去もないし…
これといって特殊な商品やサービスや技術があるわけでもない…
「差別化をしなさい、強みを見つけなさい、でないとこれからどんどんビジネスが難しくなりますよ」なんて言われると、おもわず「ほっといてくれ」と思うこともありますよね。
でも、そんな差別化をカンタンにやれる方法があります。
それは…
社長である「あなた自身」をアピールしていくことです。
「あなた」という存在そのものが唯一無二の存在です。
なので「あなた自身」を語っていくこと、
つまりセルフプロデュースすることが、すなわちあなたの会社やお店を差別化するもっとも手っ取り早い方法です。
では、どんな感じでセルフプロデュースをしていけばいいのでしょうか?
今日はそんなセルフプロデュースの3つのステップをお伝えします。
1. 自分をさらけ出す恐怖心をすてる
いちばん初めにセルフプロデュースと聞くと「自分をさらけだすなんてとんでもない!」と感じる人はとても多いと思います。
でも、その理由は何でしょうか?
何様のつもりと思われたくない…
人前に出れるような自信がない…
親から出しゃばってはいけないと教えられてきた…
などなど、いろいろとあると思います。
でも、あなたは少なくとも商売をやられています。
仮に消費者の立場になったとき、あなたは顔の見える人と顔の見えない人のどちらから商品・サービスを買いたいと思いますか?
条件が同じであれば、やはり顔の見える人から買いたいと思うはずですよね。
顔をさらけ出すということは、別の見方をすれば「逃げかくれができなくなる」ということです。
でも、お客さんから見れば「責任感のある人だろう」という安心感につながります。
つまりあなたへの信頼感が増すわけですね。
よくスーパーでも生産者の顔写真がついた野菜や果物などが売られていますよね。
あなたの人となりが伝わると、少しづつあなたのファンが増えていきます。
そして理解しましょう。
仮にあなたのことを批判する人がいたとしても、それはあなたにとってどうでもよい人だということを。
あなただって嫌なお客さんとは付き合いたくないですよね?
だからあなたのことを好きになってくれたお客さんを大切に育てていきましょう。
好きなお客さんとだけお付き合いするのが、結果的にあなたとあなたのお客さんの満足度を高めることにつながります。
2. 「なぜこの仕事をやっているのか」を知ってもらう
パッと見るだけでその人に興味を持つことといえば「かっこいい」とか「かわいい」とか、そんな直感的なことが多いですよね。
でもその人のストーリーを知ると、共感するポイントがいくつもあって、急に興味をもったりした体験はあなたにもあると思います。
なんかチャラチャラしているな、と思っていた芸能人の対談番組でこれまでの挫折や努力の話を聞いて、ファンになってしまったということありますよね。
だから、セルフプロデュースをするときは、あなたのこれまでのストーリーを語ってください。
そして「なぜいまの仕事をやることになったのか?」そのワケを伝えてあげましょう。
こんな経験をしてきた
こんな挫折があった
もう二度とこんな思いはしたくないと思った
こんなことでお客さんに感謝された
いつかこんなふうになりたいと思った
あなたの仕事に対する情熱が伝われば、かならず共感してくれる人が現れます。
あなたのストーリーというのもまた、あなただけの唯一無二のものです。
それは、誰にも真似のできない差別化につながります。
3. どんなお客さんのどんな悩みの解決に役立ちたいと思っているのかを伝える
セルフプロデュースはあなたの個性あふれる主張を表に出していきましょう。
「私たちは○○を通して△△に貢献する会社を目指します」
こんな感じのコトバを会社概要などででよく見ますよね。
でも正直、抽象的すぎて何が伝えたいのかわからないことが多かったりします。
ことさらお客さんから見た場合は、とてもイメージがつかみづらいです。
それよりもあなたのパーソナルな想いを、もっと具体的に伝えましょう。
とくに具体的にするのは、どんな人のどんな悩みか、ということ。
そんな悩める人たちのために、あなたはこんなことで貢献したいんだ!ということを伝えましょう。
例えば美容院なら、
「○○町にお住いの子育て中の超忙しいママのために、時間をかけずに手ぐしでカンタンにセットできて5歳若く見えるヘアスタイルをご提供します。」
とか、
自動車整備工場なら
「若い頃走り屋だったお父さんのために、愛車の加速とハンドリングが思わず「オッ!」とニヤけたくなる、なるべくコストのかからないアップグレードを施します。」
というように「こんな人のために、こんなふうにしてあげたい」というあなたの想いを伝えましょう。
自然とそのメッセージに共感した人たちが集まるようになり、あなたのファンが増えていきます。
まとめ
ということでセルフプロデュースをするときは
①自分をさらけ出す恐怖心をすてる
②「なぜこの仕事をやっているのか」を知ってもらう
③どんなお客さんのどんな悩みの解決に役立ちたいと思っているのかを伝える
ということをまずやってみましょう。
私はセルフプロデュースのために自分を「ビリケン」と人に紹介しています。
正直言って恥ずかしいです。
でも一発で名前を覚えてもらえますし、他のコンサルタントとの差別化につながっています。
あえて他とは違うキャラクターを演じることで、自分自身が広告塔の役割をはたしているのです。
なのであなたのビジネスを何かで差別化したいのであれば、
あなた自身の存在そのものがすでに差別化された対象になっている、ということに気づいてください。
あとは勇気を持って前に出るだけです。
きっと今までとは違った景色が見えるはずですよ。