
うちのサービス、ぜったいによそよりもいいはずなのに、なぜか話題にならないんだよね?
どうして口コミで広がらないのかよく分からない…
口コミマーケティングでこんなふうに悩んでいる社長やオーナーさん多いですよね?
あなたが一生懸命作ってきた商品やサービスです。
あなた以上に愛情を注げる人は他にはなかなかいません。
でも、よくテレビとかでも見ませんか?
安いモノと本当に高級なモノとの違いが見分けられずに、さも通ぶっていた芸能人や有名人が次々に間違っていく様子を。
結局のところ、人の感覚ってそんなものなんですね。
つまり商品やサービスそれ自体の質も大切ですが、それ以上に大切なのが、その価値の伝え方だということです。
口コミマーケティングを成功させるためには、その価値の伝え方を考えなくてななりません。
いかにその価値を、体験してくれたお客さんが伝書鳩のように伝えてくれるかがポイントです。
本来、口コミというのは自然発生的に広がっていくことが多いですが、あえてあなたが意識することで、その成果を早く出すことができます。
それでは、どんなところに気をつけておけばいいのでしょうか?
1. 思わず人に話したくなるようなアイデアを考える
これは、ディズニーランドでの体験ですが、私がベンチに座って家族の買い物を待っていたときのことです。
ゴミ箱のゴミを回収するために女性のスタッフが近づいてきて、ゴミを回収し終わると、おもむろにマジックショーみたいなことを始めました。
私は目がクギ付けになり、ゴミ箱を囲んですぐに人だかりができ始めました。
もちろんパフォーマンスが終わったときにはもう拍手喝采です!
「うわ!スゴイ! この感動を誰かに伝えたい! はやくみんな帰ってこないかな?」なんて1人で興奮していました。
こんな感じで、思わずお客さんが「エッ!」と驚きの声がでてしまうようなアイデアを考えてみましょう。
ディズニーがやっていたことは、単に園内を清潔に保つということ以上に、清掃そのものを口コミマーケティングに変えていたのです。
飲食店であれば、スペシャルメニューを考えたり、何か食べる直前にスタッフが一手間加えたパフォーマンスをしたりするのも特別感の演出ができます。
来店からお会計をすましてお店を出るまでの時間軸を、ポイントポイントで分けて何か粋なことができないかを考えてみましょう。
誕生日にとんでもないプレゼントが届くとか、強烈なキャラクターの店長、店員さんがいるとか、口コミになるネタはいくらでも作ることができます。
とにかくお客さんの心にグッとくる「ひと手間」をかけてみましょう。
思わぬ場面で、まさかのタイミングで振る舞うことがポイントです。
いまはみんなスマホで写真を撮って、すぐにSNSへ投稿することが当たりまえになってきているので、視覚的にアピールできるものだとさらに情報の拡散が早くなります。
2. 「紹介してください」とお願いする
昔からある口コミマーケティングの古典的な方法ですが、これをやっているところは実に少ないのが現状です。
紹介をお願いすることは、何か気がひけるし、恥ずかしいし、カッコが悪い。
そんなことをお願いしたら、お客さんに変に思われないだろうか?
めんどくさいと思われて、嫌がられたらどうしよう…
こんな風に感じる方が多いです。
でも、あなたのお気に入りのお店を友人や知人に紹介して、その友人が「この前紹介してくれたとこ、スっごく良かったよ!」なんて言ってくれると嬉しいですよね。
あなたにもこんな体験、なんどもあるはずです。
あなたが、あなたの商品やサービスに自信をもっているならば、もっとお客さんにお願いしてみてください。
「お知り合いを紹介してくださいね」と。
直接声がけすることがためらわれるのであれば、「紹介カード」のようなものを準備してもいいでしょう。
お客さんがじっくりとあなたのサービスに満足されたタイミングを見計らって、カードを渡しましょう。
「私は、あなたのような素敵なお客様のご紹介で仕事をさせていただいてます。
ぜひ、お知り合いをご紹介くださいね。」
どうでしょうか?
そのお店を応援したいという気持ちが少しは芽生えませんか?
ちょっとしたお願いが口コミとなって拡がっていくのです。
3. まずは、そのお客さんに帰ってきてもらう
先ほど「伝書鳩」の話をしましたが、伝書鳩はあなたの元に伝達のお仕事が終わったら帰ってきます。
口コミマーケティングが上手くいくかいかないかは、まずはあなたの商品・サービスを利用したお客さんが心から満足したかどうかです。
当然、満足してくれれば、まずはそのお客さんがもう一度あなたのビジネスを利用してくれるはずです。
何と言っても、そのお客さんを常連さんにするなり、リピーターにすることをやらなくてはいけません。
何か特別に作ったイレギュラーなもの目当てに、新規のお客さんしか来ないというのであれば、やがてビジネスも厳しくなっていきます。
なぜなら、必ずそういったパフォーマンスはやがて飽きられてしまうからです。
仮にきっかけが、そのような飛び道具的なパフォーマンスであったとしても、あなたのビジネスの仕組みがしっかりしていれば、お客さんの価値はそちらに移っていきます。
「けっこういいね、ここ」と。
基本の部分が評価されるほど、あなたへの信頼は確かなものへとなっていきます。
口コミの「質」が変わっていきます。
それこそが口コミマーケティングの目指すところです。
まとめ
ということで、口コミマーケティングを上手くやるには、
①思わず人に話したくなるようなアイデアを考える
②「紹介してください」とお願いする
③まずは、そのお客さんに帰ってきてもらう
を意識して取り組んでみてください。
広告やチラシにお金をワンサカかけなくても、常連さんに加えて、新規のお客さんが増えてくれたらいいですよね?
ビジネスが安定してきます。
足元をしっかりと固めながら、お客さんが喜ぶアイデアを考えてみてくださいね。