
広告を出したり、チラシをまいてもなかなかお客さんが集まってくれない…
お客さんを1人獲得するためにすごいコストがかかる…
こんな愚痴をこぼす社長が増えています。
いまやありとあらゆるところで広告や宣伝を目にします。
ここまで宣伝が多いと人は、意識的にそれを無視したくなります。
興味もなければ、今すぐそれが必要のない人にとって、「売り」の文言が並んだだけの広告や宣伝はただのノイズにすぎません。
でも、せっかくお金をかけて広告や宣伝をするのであれば、やはり内容を一人でも多くの人に見てもらいたいですよね。
そして売上げを上げたいですよね。
そんな時に役立つのがニュースレターです。
いま、いろんな企業がニュースレターの発行に取り組み始めています。
とくに地域密着型のビジネスをされている方にとっては、とても有効な販促ツールです。
販促といっても、直接売りこむわけではありません。
ではどうして、ニュースレターを発行すべきなのか?
その9つの理由をご紹介します。
1. ニュースレターは捨てられずに読まれる
商品・サービスのセールの案内は、それが今すぐ必要な人以外には役に立たない情報です。
だから多くの場合、読まれることもなくゴミ箱へ行くか、資源回収用の束にまとめられる運命をたどります。
でも、そこに地域の情報やご近所さんの名前が出てきたらどうでしょう?
ましてや、それがあなたの名前だったら?
気になりますよね?
ニュースレターには、お店の情報以外にも、お客さんの住む地域の情報がたくさん入っています。
だから、読まずに捨てることはできないのです。
2. 地域の人にあなたやスタッフ、会社・店を意識してもらえる
お店や会社って、ふつうは外から見たイメージだけで語られることが多いですよね。
でもニュースレターであなたやあなたの会社の内側を紹介してあげることで、お客さんはより親近感を持ってくれるようになります。
初めて会うお客さんなのに、最初から打ち解けてくれていたりします。
ニュースレターが定期的に送られてくることによって、あなたやスタッフ、会社やお店のことをより身近に感じてくれるようになります。
お客さんの意識の中に、あなたやあなたの会社がいつもそばにいる感覚をもってくれるようになります。
3. 「○○と言えばあなた」という専門性を伝えられる
ニュースレターでは、専門的な豆知識がお客さんのためになったりもします。
あなたは何かの専門家ですよね?
その専門知識や、実はこんな準備を裏ではやっているとか、表には見えない仕事を伝えるだけで、お客さんは「へぇー、そうなんだ」と思います。
お客さんのためにこんな配慮をしている、とか仕事の丁寧さが伝わる内容から、お客さんはあなたの仕事ぶりに関心を持つようになってくれます。
お客さんに、あなたのビジネスに関わることで必要となることが起こった時に、あなたへ声のかかる確率が飛躍的に上がります。
あなたの専門家としての権威性があがるのです。
4. お客さんの「欲しい」を育てることができる
ニュースレターは、潜在的なお客さんのニーズを引き出すことに役立ちます。
ある「ひと言」がきっかけになったり、くり返し見ることで、それが突然ほしくなることって経験したことありませんか?
ニュースレターでは、あなたの商品・サービスがどのようにお客さんの役に立ち、それを使うことで、どんな未来を約束できるのかを伝えることができます。
1つでも心に共感するポイントがあると、そこから「欲しい」という潜在的だった感情が、どんどん勢いをましてくることがあります。
以前、キャンピングカーの販売をやっていた頃に、「私はアウトドアなんて、これっぽっちも興味ない」なんて言っていたお客さんがいました。
でも、ニュースレターを送り続けていたところ、1年後には誰よりもアウトドア好きになって、誰よりもお金を使ってくれるお客さんになってくれたことがありました。
ニュースレターでは、何かをきっかけにお客さんの「欲しい」というスイッチが押される可能性が高まります。
5. あなたを応援したくなるお客さんが現れる
ニュースレターを続けていると、あなたの日々の仕事ぶりに共感するお客さんが少しづつ現れ始めます。
その真剣さや誠意が伝わり始めると、あなたのファンになってくれる人が少しづつ増えてきます。
そういう人たちのことをしっかりサポートしてあげましょう。
ずっとあなたの顧客でいつづけてくれます。
あなたからの提案を、素直に受け入れてくれたりします。
6. 流出客を食い止めることができる
流出するお客さんの数をニュースレターは減らしてくれます。
一般的に多くの社長や経営者が躍起になることは新規客の獲得です。
そして、いちど買ってくれたお客さんのことは、購入した途端に、二の次、三の次になってしまうことが良くあります。
でも新規のお客さんの獲得がどんどん難しくなってきているのなら、流出していくお客さんを減らすしかありません。
栓の開いたお風呂の水をイメージしてもらえればわかりやすいですね。
お風呂にたまった水というのが、あなたのお客さんです。
でも必ずお風呂の栓から水は出てしまいます。
この水が出ていく量をなるべく少なくしましょう、ということです。
お風呂に入れる水の量よりも、お風呂から出ていく水の量が少なければ、お風呂にたまる水の量は増えますよね。
継続的なニュースレターの発行が、流出しようとするお客さんの気持ちを引き止めるのに効果を発揮します。
7. あなたのお店を中心とするコミュニティが育つ
あなたの発信しているニュースの内容が地域の中で話題になったりしていきます。
お客さん同士がその共通した話題で勝手に盛り上がってくれたりします。
そして、そのお客さんの周辺から別のお客さんに話が伝わっていきます。
結果的に、あなたやあなたの会社・お店を中心にした地域のコニュニティが育っていきます。
8. 新規のお客さんを紹介してくれるようになる
ニュースレターを出し続けていると、お客さんが新しいお客さんを連れて来てくれるようになります。
私のところにもニュースレターを送ってくれないか?とお願いされます。
とくにインターネットなどの利用率が低い高齢化がすすむ地域では、ニュースレターのような地域情報は重宝されます。
遠い世界の話よりも、お客さんがいま住んでいる身近な情報の方がありがたいわけです。
9. 仕事が楽しくなる
ニュースレターをやっていて良かったと思う点は、あなたの発信してきた仕事の内容が正しくお客さんから評価されるようになることです。
お客さんからのそのようなフィードバックをもらう機会は、仕事をやっていく中で、そんなに多くはありません。
でもそんなお客さんからのひと言が、あなたのモチベーションを高めてくれます。
お客さんが喜ぶ情報を常に仕入れようと努力するので、あなたのマーケティング力も格段に上達します。
社内で編集チームを作れば、お客さんへの営業力も高まります。
仕事がどんどん楽しくなります。
まとめ
ニュースレターを出し始めるといろんな効果が現れます。
①ニュースレターは捨てられずに読まれる
②地域の人にあなたやスタッフ、会社・店を意識してもらえる
③「○○と言えばあなた」という専門性を伝えられる
④お客さんの「欲しい」を育てることができる
⑤あなたを応援したくなるお客さんが現れる
⑥流出客を食い止めることができる
⑦あなたのお店を中心とするコミュニティが育つ
⑧新規のお客さんを紹介してくれるようになる
⑨仕事が楽しくなる
あからさまなセールスや広告が敬遠される中で、ニュースレターは無理なく自然体でお客さんとの関係構築や維持ができます。
とくに高齢化が進む地域ビジネスには、ピッタリの方法です。
月に1回程度で十分にお客さんとコミュニケーションがとれます。
ぜひ、すぐにでもチャレンジしてみてください。
あなたやあなたの会社・お店のファンをどんどん増やしていきましょう!