
【お客さんの頭に映像を映し出す】
ガレージの扉を開けると、彼は静かに私を待っていた。
美しい曲線を描くフェンダーのアーチを眺めながら、そっと重厚感のあるドアを開ける。
ほのかに薫るレザーの甘い芳香を吸いながら、上等なクリーム色の革をたっぷり使ったシートに腰をおろす。
目の前には職人によって磨き込まれた美しいウォールナットのダッシュボード。
イグニッションをオンにし、さあ、いよいよ460馬力のエンジンが目覚める瞬間がやってくる。
このような表現と、
最高出力:338KW @5500rpm
最大トルク:720Nm @rpm
6200cc V12 DOHC
レザーシート、ウォルナットダッシュボード
はたしてあなたはどちらが「欲しくなる」でしょうか?
多くの人は、前者の表現を好みます。
なぜならあなたの頭のなかで映像が浮かんだはずだから。
つまりあなたは想像上の疑似体験をしたわけです。
もちろん細かなスペックも大切ですが、お客さんに映像をみさせてあげることは、もっと大切です。
そのちょっとした疑似体験が、お客さんの「欲しい」のキッカケになるのです。
そしてその小さなキッカケがどんどん増幅していくのです。
なのでお客さんの頭に映像が浮かぶような工夫をしてみましょう。
必ず反応が上がるはずです。