
【ヒトは知っている相手との取引を好む】
かれこれ20年以上も昔のはなしです。
私は友人とアメリカ大陸をクルマで旅行する機会がありました。
広大な大地を走り抜けた人生の中でもかけがえのない思い出です。
ちょうどラスベガスからロサンゼルスへ向かう途中、クルマがオーバーヒートを起こしました。(今どき絶対にない話ですね)
夜だったので街灯をたよりにエンジンルームをのぞくと、ラジエターホースから水漏れしていました。
一緒に旅をしていた友人がロスまで行けば知り合いの整備工場がある、というので私たちはロスアンゼルスを目指して走り出しました。
距離にして約400km!
そして水を何度も足しながらロスアンゼルスの修理工場になんとかたどり着いたのです。
ラスベガスからLAに向かう途中に自動車の整備工場などいくらでもあったはずです。
にも関わらず、私たちは疑うことなく友人の知り合いを求めて400kmを走ろうと決意したのです。
ヒトはただ「知っている」というだけで、そのヒトと取引をしようとします。
よほど痛い目にあわない限り、知っている相手との取引を好みます。
「知っている」というたったそれだけの理由でもいいのです。
なので、知ってもらう、ということはメチャクチャ大事なことです。
あなたは知ってもらう努力していますか?