
『あたえると充たされると知る』
「托鉢」(たくはつ)という修行をご存知でしょうか?
僧侶が鉢を持ってお金や食料をいただく修行です。
別名「乞食行」とも呼ばれます。
私がとても幼いころ、家にも良く僧侶の方が玄関先にたって念仏を唱え、親がお米だったか小銭をあげていました。
この行はそもそも村のもっとも貧しい家を僧侶が巡って、もっとも貧しい人がほとんど体験したことのない行為をさせることにありました。
その行為とは…
「無償であたえる」ということ。
つまり貧しい人々は「無償であたえる」という、もっとも豊かな経験をしたことがないから、それをしてもらいなさい、と。
人はだれでも「損したくない」「これは私のもの」「ただであげたくない」と思います。
でもそれを超越して「あたえる」というあなたの行為で相手が喜んだときこそ、あなた自身がもっとも充たされる瞬間なのです。
そしてそれは、あなたへの信頼につながり、人間的な魅力にもつながっていきます。
あたえると充たされるのです。
非常に成功している人たちは、それを知っています。
なので、まずはあたえましょう。