
【感情の導火線に火をつける】
私は以前、レコードプレーヤーやオーディオ機器を販売するマーケティング・広報・営業をやっていました。
機器の試聴イベントでお客さんの前でとある1曲をかけたときのこと…
「この曲を聴くと、私は大晦日の晩に今は亡きじいちゃん、ばあちゃんとおこたに入りながら紅白歌合戦を見た記憶がよみがえります。」
そう話してその曲をかけると、50代後半とおぼしきコートを羽織った男性が、目を真っ赤にして涙をボロボロと流しながらその歌を口ずさんでいるのが見えました。
きっと色んなことを思い出して感極まったのだと思います。
どんな仕事でも、お客さんにメッセージを伝えることって多いですよね。
でもついつい製品のスペックだとか、品質の高さだとか、
他の製品と比べてどうだとか、という話に終始しがちです。
でもお客さんが求めているのは本当にそんなことでしょうか?
もちろんそれらが重要であることは間違いありません。
でも、もっと感情にうったえられることがあるはずです。
お客さんの心をわしづかみにしてしまうようなそんなメッセージをお客さんも待っているのです。
なので相手の感情が揺さぶられるコトバを見つけましょう。
熱いものがこみ上げてくるように、感情の導火線に火をつけてあげましょう!