
『1つのことに集中した方が損失は少ない』
「ランチェスター戦略」をご存知でしょうか?
第1次世界大戦時に研究された戦略を体系化したもので、
攻撃力=兵力数の2乗x武器性能
で表されます。
例えば赤軍100機、白軍60機で空中戦が行われたとします。
仮に戦闘機の性能やパイロットの技量が同等であったと仮定すると、驚くことが導き出されます。
もし劣勢の白軍60機が全滅するまで赤軍と戦ったら、優勢な赤軍は何機を失うでしょうか?
この場合、100の2乗マイナス60の2乗をルートで展開するという式になります。
よって10000 – 3600 = 6400
これをルート展開すると80。
つまり白軍60機が全滅しても赤軍の損失は20機程度で80機が残るということです。
実際に太平洋戦争中にもこの式は多くの戦いに当てはまったと言われています。
日本軍は兵力を小出しにしたために、相対的に大きな兵力差を生み、結果、米軍と比較して多くの損失を出したと言われています。
ビジネスにおいても、あれこれ手を出して戦力を分散してしまうより、1点に戦力を集中した方が効率が良いというわけです。
少ない人数で広範囲に走り回って営業するよりも、近場で集中した方が成果につながりやすかったりします。
そして競合よりも優位に立てるフィールドに立つということが、とても重要です。
ぜひこの戦略、覚えておいてください。